エレクトロニクス事業

デジタル電子機器の
発展を支える
エレクトロニクス事業本部は、消費者向けエレクトロニクス分野や、自動車産業向けエレクトロニクス分野のデバイス、半導体、センサー等を提供しています。電子部品は、車や携帯電話、家電、医療機器など、現代の私たちの日常生活に欠かせない様々なものに使われています。そのため、エレクトロニクス業界は裾野が広く、多種多様な業界にアプローチしています。


半導体関連ビジネスで
海外へ挑戦
学生時代の海外留学経験や外国人留学生との交流などを通じて、海外に強い興味を持ち、仕事をするなら商社と決めていました。DJKは機械を取り扱う商社ですが、文系出身者も多く活躍しており、海外駐在のチャンスも多いと聞いて入社を決意しました。入社後はエレクトロニクス事業本部に配属され、プリント基板、液晶ディスプレイ、タッチパネルなどの製品を生産する設備や業界のビジネス、そして現在は半導体関連ビジネスを担当しています。半導体はスマホやパソコン、自動車など、私たちが普段使う製品に数多く使用される身近なものです。その半導体をつくるための装置や、より良いものへ発展させるための技術を探し出し、半導体メーカーに提供することが私の仕事です。取引先は大手企業が多く、ビジネスの規模も比較的大きいものが中心です。私の所属する先進デバイス部は、国内をはじめとし、台湾、韓国、インドおよび欧米各国を担当しています。海外出張も多く、各国の市場開拓に励んでいます。特にインドでは今後、半導体事業を立ち上げる企業が増えていくと予想されるため、早期に営業活動を進め、生産設備の提供や技術サポート、供給チェーンの構築などを通じて、事業拡大に挑戦していきたいと考えています。
顧客に寄り添い
諦めずに問題を解決
今でも鮮明に覚えているのは、入社7年目で担当した数十億円規模のビジネスです。世界的に有名なIT・デジタル家電製品を扱う海外企業が発売する新製品を、ある日本の大手企業が生産を請け負うことになり、DJKがその生産ライン一式の受注に成功しました。大型案件だけに気合を入れて対応しましたが、納期対応が非常に難航しました。新製品の発売期日まで残り5か月という段階で、生産ラインで使用する一部部品の納期が4~5か月かかってしまうといった切羽詰まった状況だったのです。その部品を製造するメーカーも納期短縮は「難しい」という反応でしたが、自分が受注した案件を諦めるわけにはいきません。
海外企業の担当者も来日し、何度も部品メーカーへ一緒にお願いに行きました。そして、納期を難しくしている問題を部品メーカーとともに一つひとつ解決していったのです。その結果、何とか納期を短縮することができました。一時はどうしようもない状況に思えましたが、諦めずに対応することで乗り切ることができ、予定通り生産が開始できた時には、海外企業の担当者や生産を請け負った日本企業の方々から「あなたが頑張ってくれたおかげです」と評価いただいた時は、本当にうれしく思いました。
オーナーシップを持って
案件に向き合う
この経験から、私が仕事をするうえで大切にしていることは、「これは自分の案件だ」というプライドと責任感を持って取り組む「オーナーシップ」です。自分ごととして向き合うからこそ、取引先や協力会社、そして社内の他部門の協力を得ることができ、周りと同じ方向を目指して進むことで、困難を乗り越えていくことができると信じています。オーナーシップが求められる最たるものが新規事業です。最近では新規事業の推進にも全社で積極的に取り組んでおり、年次に関係なくアイディアを出し、新規事業に挑戦できる環境が整ってきました。私も30代のうちに新規事業の創造にチャレンジしたいと考えています。具体的には半導体関連技術で世の中に変革をもたらすような、国内外の優れた新技術をもつメーカーを発掘し、世に送り出すことを目指します。第一実業は独立系の総合機械商社だからこそ、さまざまなモノを組み合わせてお客様に提案できる、その自由度の高さが魅力です。多種多様な業界を相手に、幅広いビジネスに携わることが可能です。DJKが持つ強みを最大限に生かし、例えば「半導体については藤丸に聞けばわかる」と思ってもらえるようなプロフェッショナルを目指します。
(2025年2月当時のインタビュー内容です)