「エンジニアリング力」を生かして
第一実業ならではの新しいビジネスを創造していきます
ステークホルダーの皆様には、平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申しあげます。
第102期第2四半期(2024年4月1日から2024年9月30日まで)の決算が終了いたしましたので、日頃よりご支援いただいております皆様に、業績等をご報告申しあげます。
当第2四半期における日本経済は、急激な円高進行や自然災害といった外的要因の影響を受けつつも、世界的な半導体需要の回復、インバウンド需要の継続的な拡大、価格転嫁の進展を背景に緩やかな回復基調となりました。しかしながら、世界経済の減速、地政学的リスクの増大、物価高による消費への影響や人手不足の深刻化への懸念など、不安定な情勢を背景に依然として先行き不透明な状況となっております。
このような状況の中で、当第2四半期の連結業績は前年同期比で増収増益となり、売上高、各段階利益ともに上半期としては過去最高となりました。通期計画である売上高2,000億円、営業利益100億円の達成に向けて順調に進捗しております。
主なセグメントの状況は、エナジーソリューションズ事業において、リチウムイオン・バッテリー(LIB)製造装置等の大型案件や、ヘルスケア事業では、高度管理医療機器向け製造装置や包装機ラインなどのエンジニアリング案件が業績に貢献いたしました。また、重点エリアと捉えている米州とインドにおいて、米国における大手自動車企業との取引開始や、インドでは現地企業をターゲットとした搬送システムの子会社を中心に、取引拡大を進めています。
当社は現在、次期中期経営計画「MT2027」の策定を進めております。成長戦略「V2030」の達成に向け、「MT2027」の3年間で飛躍的な成長を遂げることを目指してまいります。エナジーソリューションズ事業、自動車事業、ヘルスケア事業を重点領域、プラント・エネルギー事業、産業機械事業、エレクトロニクス事業を基盤領域に、航空・インフラ事業を成長を期待する事業と位置付け、事業ごとに成長戦略を実行してまいります。
本業を通じた経済的価値のみならず、積極的な社会貢献を含めたさまざまな活動を通じて社会的価値も高めながら企業価値の向上に努めてまいります。ステークホルダーの皆様におかれましては、引き続きご支援を賜りますようよろしくお願い申しあげます。
2024年11月