社長メッセージMessage from the President & CEO

「次世代型エンジニアリング商社」というビジョンのもと
当社の存在意義を示していけるよう努めてまいります

ステークホルダーの皆さまには、平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申しあげます。
第101期第2四半期(2023年4月1日から2023年9月30日まで)の決算が終了いたしましたので、日頃よりご支援いただいております皆さまに、業績等をご報告申しあげます。

当第2四半期における日本経済は、半導体など部材供給制限の緩和、円安・原材料高によるコスト増加分の価格転嫁の進展、経済正常化に伴うインバウンド需要の回復により、緩やかな回復基調となりました。しかしながら、欧米での金融引き締めや中国経済の回復の遅れに伴う世界経済の減速、さらなる物価上昇による需要の減少やコストの増加、人手不足の深刻化への懸念など不安定な情勢を背景に、先行きの景況感については依然として慎重にならざるを得ない状況でありました。

このような状況の中で、当第2四半期の売上高、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期と比べ増加し、売上総利益は上半期としては過去最高となりました。また、受注高も依然高い水準で推移しており、通期の目標達成に向けて順調に推移しています。

主なセグメントの状況としまして、プラント・エネルギー事業では2023年7月31日付でグループ化した株式会社ウエイブエンジニアリングと連携することにより、エンジニアリング機能の強化を図りつつ、石油化学関連の顧客を中心としたプラント案件へのアプローチを積極的に実施しています。また、エナジーソリューションズ事業では、米州での大型案件への取り組みを進めており、その事業活動は、米国の業界誌でアジアパシフィック地域における電池製造ソリューションプロバイダートップテン企業に選ばれるなどご評価いただいております。エレクトロニクス事業ではものづくりにおける最先端・次世代技術を研究・開発し、当社の総合提案力を広く発信する場として、ラボラトリーを開設しました。また海外エリア別の状況としましては、米国で電気自動車(EV)やLIB関連事業の好調を背景に、2023年7月にケンタッキー事務所(ケンタッキー州)、オースティン事務所(テキサス州)を開設したほか、アジアエリアでは特にインドでEVバイクなど二輪市場が好調となっており、引き続き成長が見込まれる市場として期待しています。今後もグローバルにビジネスを拡大しつつ、リスク管理の高度化にも努めながら利益の向上を目指してまいります。

「人をつなぎ、技術をつなぎ、世界を豊かに」を経営理念のミッションに掲げ「次世代型エンジニアリング商社」というビジョンのもと、お客様への提供価値の向上と持続可能な社会の実現に向けて、当社の存在意義を示していけるよう努めてまいります。
ステークホルダーの皆様におかれましては、引き続き当社にご期待いただき、ご支援を賜りますようよろしくお願い申しあげます。

2023年11月

代表取締役 社長執行役員 宇野一郎