代表取締役 社長執行役員
ステークホルダーの皆様には、平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申しあげます。
第103期(2026年3月期)の決算が終了いたしましたので、当期の業績等をご報告申しあげます。
当期における日本経済は、AI関連需要の拡大や底堅いインバウンド需要により、製造業を中心に業況の改善が見られました。一方で、地政学リスクの増大や原材料費の高騰、深刻な人手不足など、先行きは依然として不透明な状況が続いております。このような状況の中、当社グループは中期経営計画「MT2027」の初年度として、営業利益、経常利益、当期純利益のすべてにおいて3期連続で過去最高を更新し、順調な滑り出しを見せることができました。特に、自動車やヘルスケア、航空・インフラといった重点領域と位置付ける事業が業績を大きく牽引いたしました。
今期は、成長戦略「V2030」の実現に向け、従来の設備販売にとどまらないエンジニアリングやサービスによる高付加価値ビジネスを強力に推進していくため、事業投資として中核と位置付けている領域を中心に経営資源を投入していく投資実行フェーズへと移行し、持続的な成長基盤を確固たるものにしてまいります。当社グループの付加価値の源泉は、お取引先の生産現場に深く入り込み、多様な経験と知見で最適な生産ラインを提案する「エンジニアリング機能」にあります。この強みをさらに磨き上げ、成長分野の需要を確実に取り込むため、今期は人的資本にも注力し、社員が働きがいをもって業務に挑戦し続けられるための給与水準のベースアップを実施するとともに、グループ全体での大幅な増員計画を行ってまいります。
また、当社は株主還元を経営の重要政策の一つと位置付けております。このたび、当社株式への投資魅力を高め、より多くの皆様に中・長期的に当社をご支援いただくため、株主優待制度「第一実業・プレミアム優待倶楽部」を新設いたしました。これにより、株主基盤の拡大および株主構成の安定化を図ってまいります。
当社グループは、今後も変化の激しい事業環境に柔軟に対応し、「次世代型エンジニアリング商社」としてさらなる進化を遂げることで、世界のモノづくりに貢献したいと考えております。「人をつなぎ、技術をつなぎ、世界を豊かに」というミッションのもと、着実に歩みを進めてまいりますので、ステークホルダーの皆様には、引き続きご支援を賜りますよう、よろしくお願い申しあげます。
2026年6月