サステナビリティ経営の基盤を進化させ、
第一実業グループの存在意義を示してまいります。
上席執行役員 経営企画本部長 兼 米州エリア、欧州エリア担当、
サステナビリティ推進責任者西井 啓介
現在、私たちはかつてないほど不確実性の高い時代を生きています。気候変動がもたらす環境問題、地球資源の限界、エコシステムの不安定さが急速に進行する中で、私たち企業には、より積極的かつ具体的な解決策を提示し、未来への責任を果たすことが求められています。企業活動が社会の持続可能性に密接に結びついている以上、私たちはその一翼を担うべく、先頭に立って行動を起こしていかなければなりません。
第一実業グループは、「人をつなぎ、技術をつなぎ、世界を豊かに」という経営理念を掲げ、これまで多くのお取引先様とともに課題を解決し、社会に価値を提供してまいりました。この理念は、サステナビリティの基本的な精神と深く共鳴するものであり、当社が次世代型エンジニアリング商社として進化し続けるための土台となっています。
私自身、2025年度からサステナビリティ推進責任者を務めることとなり、この重要な役割を担う責任と使命を強く感じています。成長戦略「V2030」の達成に向けた「成長」のフェーズである中期経営計画「MT2027」の策定を機に、これまで当社が取り組んできたサステナビリティ経営の基盤をさらに進化させ、全社横断的な取り組みとするために、当社のマテリアリティを、より経営戦略と一貫性のある重要課題として特定しなおしました。これにより、事業を通じた社会課題への貢献を加速していきたいと考えています。また、ステークホルダーの皆様とともに、持続可能な未来の実現を目指してまいります。
今後、私たちは以下の3つの重点課題に注力していきます。
- 地球環境への貢献
カーボンニュートラルを目指し、再生可能エネルギーの積極的な活用や、環境負荷の低減に向け、サプライチェーンの皆様とともに取り組みを推進します。地球環境と共存する企業であるために、持続可能な製品・サービスの提供をさらに強化していきます。
- 人的資本の育成と多様性の推進
当社の最も重要な資産である「人」を軸に、柔軟かつしなやかな人材の育成と、多様性の実現に取り組みます。働く環境を整え、ライフステージに応じた柔軟な働き方を支援することで、社員一人ひとりが最高のパフォーマンスを発揮できる組織づくりを目指します。
- 社会的責任の強化
人権問題への取り組みをさらに深め、国際的な人権指導原則を支持しつつ、グローバルビジネスにおける環境と人権への配慮を一層強化します。事業を通じて社会にポジティブなインパクトを与え続ける企業でありたいと考えています。
社会から信頼され必要とされる企業であり続けるために、私たちはこれからも果敢に挑戦を続けます。そして、ステークホルダーの皆様と共に、次の世代へとつながる明るい未来を築いてまいります。引き続き、皆様のご支援とご指導を賜りますようお願い申しあげます。