第一実業グループのマテリアリティ

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マテリアリティ特定までのプロセス

STEP1社会課題の抽出・分類

以下を踏まえ、第一事業グループに関係の深い社会課題をESGカテゴリごとに抽出・分類しました。

  • 当社経営理念‧行動規範‧長期経営計画
  • グローバルなメガトレンド
  • SDGsやISO26000等の国際的なガイドライン

STEP2優先順位付け

「ステークホルダーにとっての重要度」「第一事業グループにとっての重要度」の2軸からなるマトリックスを用い、重要性の高い課題から並べて優先順位付けを行いました。

第一実業グループのマテリアリティ・マトリックス

STEP3マテリアリティの特定とリスク・機会検証

重要課題を類似項目ごとに整理し、5つのマテリアリティ要素に纏め、マテリアリティごとにリスクと機会の検証を行いました。

ものづくり現場における新たな価値の創造

リスク 機会
  • 外部環境への対応遅延による新規市場への参入機会喪失
  • 既存顧客の事業縮小によるビジネス機会の喪失
  • 国・地域ごとに異なる商慣習への不適合
  • 技術淘汰による投資や戦略の失敗
  • 社会課題の解決につながる新規事業の創出
  • 事業ポートフォリオの強靭化
  • グローバルネットワークの拡大
  • 既存技術・人脈の活用による取引先企業の拡大

エンジニアリング機能強化によるソリューションの高付加価値化

リスク 機会
  • 人件費負担の増加
  • 安全な労働環境の提供
  • モノ売りへの執着による収益力の低下
  • DX対応遅延による競争力の低下
  • 顧客ニーズへの対応力不足
  • ニーズを捉えた事業運営による顧客からの信頼獲得
  • 独自性のあるサービスによる競合優位性確保
  • 大型プロジェクトの受注増加による収益性向上
  • エンジニアリング機能を活用した新規事業創出

働く環境の整備と多様な人材の確保・育成

リスク 機会
  • 人材の流出・獲得困難による慢性的な人材不足
  • 多様性受け入れなどによる社内摩擦発生
  • 多様な発想・思考を生かした事業運営の拡充
  • 従業員エンゲージメントの向上
  • プロフェッショナル人材増加による労働生産性の向上

気候変動への取り組みとサプライチェーンマネジメント

リスク 機会
  • カーボンプライシング導入等に伴う費用増加
  • 自然災害の増加による事業継続上の課題
  • 取組み不足によるサプライチェーンからの除外
  • 環境負荷低減につながる製品市場の拡大
  • ステークホルダーからの信頼獲得
  • レジリエンスの向上

ガバナンスの拡充

リスク 機会
  • 不十分な内部統制による経営品質の低下
  • 事故・不祥事の発生による社会的信用の失墜
  • 安定的な経営基盤の確立
  • 透明かつ迅速な意思決定による収益性の向上
  • ステークホルダーからの信頼獲得

STEP4事業計画への反映

成長戦略の目標達成に向けて、「V2030」への目指す姿、主な取り組みを設定しました。

STEP5取締役会決議

サステナビリティ委員会、経営会議および取締役会にて意見交換を行い、妥当性を確認しました。特定したマテリアリティは、取締役会での審議を経て承認を得ています。

  • ものづくり現場における新たな価値の創造
  • エンジニアリング機能強化によるソリューションの高付加価値化
  • 働く環境の整備と多様な人材の確保・育成
  • 気候変動への取り組みとサプライチェーンマネジメント
  • ガバナンスの拡充

マテリアリティ、目指す姿、及び関連するSDGs

ものづくり現場における新たな価値の創造

働きがいも経済成長も産業と技術革新の基盤を作ろうつくる責任 つかう責任
「V2030」への目指す姿 取り組みテーマ 指標(KPI)
徹底した現場主義により顧客ニーズを発掘し、社会課題の解決につながる新たな価値を提供している。
  • 事業領域の拡大
  • 新規顧客による受注高
  • 製造ライン‧プロセス一括提案による大型プロジェクト受注案件数
  • グローバル成長の取り込み
  • 外国籍企業向け受注高

エンジニアリング機能強化によるソリューションの高付加価値化

働きがいも経済成長も産業と技術革新の基盤を作ろうつくる責任 つかう責任
「V2030」への目指す姿 取り組みテーマ 指標(KPI)
当社のミッションである、人と技術をつなぐインテグレーション機能を発展させ、ものづくりを中心としたお客様の現場で、圧倒的な存在価値が認められている。
  • プロジェクト推進体制の強化
  • プロジェクト管理ツール導入による管理精緻化
  • 監理技術者数の増加
  • 技術系職群の適切な
    労働環境整備
  • プロジェクト審議の強化

働く環境の整備と多様な人材の確保・育成

働きがいも経済成長も産業と技術革新の基盤を作ろうつくる責任 つかう責任つくる責任 つかう責任つくる責任 つかう責任つくる責任 つかう責任
「V2030」への目指す姿 取り組みテーマ 指標(KPI)
誰もが安心して働ける環境と、多様性・包摂性を尊重する企業風土の中で育まれた社員一人一人の強みが、組織全体の強みにつながり、創造的進化を続けている。
  • 多様な働き方の実現へ向けた
    DXによる業務変革
  • 生成AIによる業務削減時間
  • バックオフィス業務の効率化
  • 多様な人材確保につながる
    女性活躍推進
  • 女性管理職比率向上
  • 働く環境の整備と働きがい創出につながる人材育成
  • 社員1名あたり年間平均教育時間の維持向上
  • エンゲージメント調査偏差値向上

気候変動への取り組みとサプライチェーンマネジメント

働きがいも経済成長も働きがいも経済成長も働きがいも経済成長も働きがいも経済成長も働きがいも経済成長も
「V2030」への目指す姿 取り組みテーマ 指標(KPI)
地球温暖化をはじめとするさまざまな社会課題の解決に向けた取り組みを、サプライチェーン全体との協業により推進している。
  • GHG排出量削減
  • SCOPE1+2 排出量の削減
  • 気候関連のリスク機会分析
  • シナリオ分析の
    事業本部カバー率
  • サプライヤー
    エンゲージメント
  • サステナビリティ調達に関するポリシーの制定

ガバナンスの拡充

働きがいも経済成長も産業と技術革新の基盤を作ろうつくる責任 つかう責任
「V2030」への目指す姿 取り組みテーマ 指標(KPI)
事業環境の変化に機敏に対応するグループ経営体制を構築し、効率的かつ健全で透明性のある、ゆるぎないガバナンス体制を維持・強化している
  • 海外拠点の内部統制強化
  • 内部通報システムの
    海外グループ展開
  • 情報セキュリティ体制の強化
  • 情報セキュリティポリシーの拡充と浸透
  • インシデント件数
  • 取締役会における
    多様性の確保
  • 社外役員比率維持向上